開発してきた製品の事例です。
名称 | 高耐久耐熱樹脂 |
開発目的 | ガススプリング用ベアリングが、当時アルミで出来ており、錆発生というトラブルがあった。そのため、代替できる性能を持った「錆びない」ベアリングの開発を目的とした。 |
開発テーマ | 日本で一番強い樹脂ベアリングを開発。 |
開発当時の関連会社 | 大日本インキ化学工業株式会社、株式会社斗ニ(株式会社信幸産業) |
成果 | ガラス含有率60%の樹脂(PA66 GF60)・・・ベアリング用途についてはモリブデン含有。(1975年) ベアリング、リテーナ、フリーピストン、ボールジョイントに流用 |
特記事項 | ベアリング・リテーナ製品はガススプリング内蔵部品であるために、破損すると機能上の致命傷となる上に検査困難となる。そのため成型方法の工夫も行った。現在も量産継続中であり、これまで、成型に由来した破損事故は起きていない。(月産百万個以上の実績あり) |
名称 | ワンタッチ式ボールジョイント/球ボルト |
開発目的 | 「樹脂ベアリングの強度が強いために発生したガススプリングの軸の摩耗」を防ぐジョイント開発を目的とした。 |
開発テーマ | フリーに回転できてベアリングに必要以上の力が掛からないようにし、ワンタッチで装着可能で強度もあるジョイントの開発。 |
開発当時の関連会社 | 株式会社日栄製作所 |
成果 | ワンタッチ式ボールジョイント、球ボルト(1977年) ボールジョイントを装着したガススプリングを、先に車体に取り付けた球ボルトとワンタッチ(手で押さえる程度)で組み合わせることで機能する。一度装着すると容易に外れない。 |
特記事項 | 当時はストップリング内蔵型(装着後、脱着不能)であり、その後外バネ型(脱着可能)へと派生した。また、球ボルト側は車体側の自由度を向上させるために、カシメタイプのものへの派生した。 ガススプリングに対して、ワンタッチ式ボールジョイント/球ボルトを使用したのは当社が世界初であり、現在では世界標準の機構となっている。 |
名称 | アブソーバーホルダー |
開発目的 | 油圧のアブソーバーを輸出時に、輸送コスト削減のためワイヤーで縮めて梱包していたものを、軽量化・コスト低減することを目的とした。 |
開発テーマ | 使い捨てという用途に合わせた、コストダウンと軽量化 |
開発当時の関連会社 | 有限会社大口工業所(皮革製品製造) |
成果 | アブソーバーホルダー(1975年) 糸と、革(牛革:廃材になるもの)を組み合わせて、大幅なコストダウンを実現。アブソーバーの形状に応じて牛革形状を組み替えることで、製品への傷つきも防止でき、輸送にも耐えうる強度・耐久性をもつ。 |
特記事項 | 紐の結び方を複数組み合わせ、工夫することにより、従来のワイヤーでは「切断して外す」ことしかできなかったものを、「少しずつ緩めて延ばす」事が可能となり、アブソーバー装着の作業性が向上した。 約15年間愛顧いただいたが、顧客アブソーバー工場の海外現地化に伴い需要が急減し、製造を終えた。 |
その他あります。